sbgn013-風防


結論、「GSの伝統と最新GMTが融合した美しい実用機」




GMTといえば
スポーツモデルをイメージする人も多いかもしれませんが、
このようなGMTを探している人もいるはず。


  • ビジネスでも気兼ねせず使いたい
  • 長く使えるデザイン
  • 所有欲を満たせる上質なGMT




筆者的には
SBGN013がジャストだと考えています。
理由は、グランドセイコーらしい堅実な作りがはっきりと表れているから。



今回もマニア視点で魅力ポイントと気になるポイントを
徹底レビューしていきます。




SBGN013の概要

グランドセイコーコレクション
各コレクション:左からヘリテージ、エレガンス、スポーツ、マスターピース(引用元:GS公式HP)


グランドセイコーには主に4つのコレクションがありますが、
今回のSBGN013はヘリテージコレクションに属します。
3針モデルが多い中、GMTというのがこの時計の特徴です。


一般的に高級時計のGMTは高額になるものが多いですが
SBGN013は30万円台とお手頃な価格。
ムーブメントには精度・品質・機能面にこだわった
9F86という最新のGMT専用クオーツムーブメントが搭載されています。


カラー:SBGN011とSBGN013は色違い

sbgn011-sbgn013
左:SBGN011   右SBGN013


カラーバリエーションは2つあります。
SBGN011→シャンパンゴールドの文字盤と青いGMT針
SBGN013→ブラックの文字盤と赤いGMT針

SBGN013のサイズと重量

sbgn003-sbgn013装着
左:SBGN013(横40mm)    右:SBGN003(横39m)


  • 横:40mm
  • 厚み:12.2mm
  • 重さ:150g


実際に手首周り16cmの筆者が装着してみても
手首に沿うようなカーブしたラグ形状で
心地よく使用することができます。


横40mmと標準的なサイズで
ビジネスの場で悪目立ちすることは無いでしょう。
スポーツコレクションのGMT「SBGN003」と比較しても
落ち着いた雰囲気です。



SBGN013の魅力1:外装デザイン

sbgn013全体


SBGN013はシンプルながら力強い存在感があります。
存在感を「輝き」と解釈しても良いでしょう。


SBGN013が属するヘリテージコレクションは
GSのデザイン理念を貫いた作りで
光と影の表現が抜群にウマいのが特徴です。


具体的な注目ポイントは、
ケース・針・インデックスの仕上げ。
順番に見ていきましょう。


詳しく知りたい人はこちらもどうぞ。
>>グランドセイコー 磨き抜かれたデザイン理念!魅力的な輝きの理由

ケースの仕上げ

sbgn013-ザラツ研磨
ケースサイドのくっきりとした稜線はGS伝統


ステンレスケースは形成から仕上げまで
多くの工程と職人の手仕事によって
作り上げられています。


筆者の知る限り、
同価格帯のブランドでここまで手間をかけているところは他にありません。 


くっきりした角と平滑な面が見えるでしょうか。
これは「ザラツ研磨」という研磨技術によって生み出されており
海外ライバル勢には無い、GSらしい特徴の1つになります。


まさに高級実用時計にふさわしい
ケースと言えるでしょう。

針の仕上げ

sbgn013-文字盤


GS伝統の太い針と緻密な多面カットが特徴的で
優れた視認性かつ上質な仕上がりになっています。
秒針は滑らかで立体感がある作りで
先端の丸みや丁寧にポリッシュされた美しさがポイントです。

多面カットのインデックス

sbgn013-GMT


文字盤上のインデックスも細かい仕上げが施されています。
針と同様の多面カットに
平面部は横向きに細かく筋目が入り
反射具合いによっては特有の色みがかった光を見ることができます。


針の仕上げも相まって
文字盤に光が当たった時の
趣深いキラリとした反射に気づくことでしょう。


sbgn013-GMT針-インデックス
デイト枠の取り付けも緻密


細かいところですが、
デイト表示がある3時のインデックスも
抜かりなく設置されています。


こういう所の作り込みが
長期的な満足度につながるんでしょうね。
ちなみに他のGMT「SBGN003」では
文字盤に直接、目盛りがかかれています。

SBGN013の魅力2:コントラスト

sbgn013-レビュー
鮮やかに映えるレッドのGMT針


吸い込まれるような漆黒の文字盤と
赤いGMT針のコントラストは
視認性だけでなく高級時計らしい上質さを図るポイントの一つ。


文字盤はおそらく
厚めの塗装+ラップ研磨による仕上げで
深みが感じられます。

SBGN013の魅力3:ビジネス・カジュアルOKなデザイン

sbgn013-風防


グランドセイコーでも色んなGMTが
リリースされていますが、
SBGN013は一番まじめなデザインと言えるでしょう。


GS王道のヘリテージコレクションですので
ビジネスの場面で支障になることは
考えにくいです。


休日使いにおいても
GMT針がアクセントになっており
大人のカジュアルに合わせやすい時計だと思います。


 SBGN013の気になるところ

SBGN013の気になるところはこの3点。

  • GMTが見づらい
  • 上下のバランスが微妙
  • ケース仕上げに懸念


順番に見ていきましょう。

GMTが見づらい

sbgn013全体


GMTといえばベゼル周りに1~24時までの数字が
堂々と描かれているイメージですが
SBGN013の場合は
インデックスの間にちょこんと程度。


キャラクター的にはこれで正解でしょうが
GMTとしては少し見づらいですね。
こちらのモデルもおすすめです。
>>グランドセイコーSBGN003を徹底レビュー!注目のGMTの評価は?

上下のバランスが微妙

各グランドセイコー横から
上:SBGN013 他より風防側が大きめでアンバランス (左下:SBGT237、右下:SBGR251)


ケースを横から見た時に
他のヘリテージコレクションと比べると
風防側と裏蓋側のバランスが良くなく
ちょっと頭でっかちな感じ。


以前、GS関係者の話で
横から見た時のデザインバランスも
大事にしていると聞いたことがありますが、
今回のSBGN013に関しては微妙。


GMT針があるので風防側は
ある程度の高さが必要ですが、
できるだけ全体の厚みを薄くしたい事もあり
この様に落ち着たようにも考えられます。

ケース仕上げに懸念

sbgn013-ザラツ研磨
ケース側面の中央の稜線:通常の鋭さを満たしていない印象


個体差かデザイン上の都合なのかは不明ですが
少なくとも手元にあるSBGN013は
一部、ケースのサイドに施されている稜線に鋭さがありません。
角が丸くなった様なイメージ。


これまでレビューしてきたヘリテージコレクションは
くっきりとした稜線が通っているだけに違和感を感じます。

 SBGN013の評価&レビュー:まとめ

SBGN013を一言で評価すると
「GSの伝統と最新GMTが融合した美しい実用機」

  • GSの伝統的な作り込み
  • コントラストの美しさ
  • ビジネス・カジュアル両方OK


気になる点もありますが
長く使える高級実用時計に違いありません。



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