シンプルで高級感がある
コスパ抜群な時計ってない?
プアマンズグランドセイコーと呼ばれている
時計はいかがでしょうか。
コスパ良く上質な時計をお探しの方にオススメです。
さらに今回は
究極のプアマンズグランドセイコーについても考察しています。
今後の時計選びにお役立ていただければと思います。
目次
プアマンズグランドセイコーって何?
プアマンズグランドセイコーってどんな時計?
明確な定義はありませんが、
グランドセイコーのようなデザインながら
安く買えるセイコーウォッチを指します。
具体的にはこの条件を満たすものが多いです。
- 数万円台で買える事
- 機械式腕時計である事(が多い)
- シンプルな王道3針モデル
愛好家の中ではプアマンズグランドセイコーや
ベイビーグランドセイコーなどと呼ばれ
世界中で愛されています。
筆者もその愛好家の端くれであり、
様々なグランドセイコーをレビューしてきた知見も交えて
代表モデルを3つ紹介していきます。
初代プアマンズGS:SARB035/033
SARB035は初代プアマンズGSと言われている名機です。
2008年発売で定価45,000円ながら、
・サファイアガラス風防を使用
・6R15ムーブメントを搭載
2017年に筆者が購入した時は実勢価格が3万円程度と
鬼のようなコスパで大人気だった機種です。
廃盤後は7万~10万円と高値で推移。
似たスペックの「セイコー プレザージュ」と同じような価格で、
適正価格に落ち着いたとも言えるでしょう。
ちなみに、
セイコーの機械式ムーブメントはざっくりこんな序列です。
7S系→4R系→6R→8L系→9S系
SARB033には中堅6R15が載っていて
今は定価10万円台のプレザージュでよく見かけます。
詳しい解説はこちら。
>>セイコームーブメント比較!7S26・7S36・4R36・6R15の違いは?
もはやGS:SARX035/033
2016年発売のセイコープレザージュSARX035には
ケースにザラツ研磨が施されていて
グランドセイコーと共通の技術が用いられています。
これによって
恐ろしく平滑で歪みが少ない鏡面仕上げが可能となります。
40mm径で存在感もあり、
筆者の経験では、
周囲から本家グランドセイコーと見間違われることも度々。
サファイアガラス風防、6R15ムーブ搭載、上質な純正ブレス等
魅力的なポイントがてんこ盛りなのに
かつては7万円で買うことができました。
廃盤後は10万~15万円と高騰中(2021年時点)。
ポテンシャル的には10万円台が妥当なんでしょうが、
あまり高くなるとGSクオーツが射程圏内に入ってきますね。
チタンモデルの名作:SARX057
SARX035が10万円を超えてくると、SARX057が魅力的に感じます。
軽くて耐食性に優れたチタンモデル。
しかも、加工が難しいチタンをザラツ研磨してるあたり、
GSに通じるものがあります。
とりあえず
6R15ムーブメント搭載、サファイアガラス風防など
一定レベルを満たした「良いもの感」が漂う一本。
定価14万円台ですが、
タイミングが良ければアマゾンで5〜7万円台で販売している時期もあり、
かなりのコスパと言えます(直近だと2021年10月、2022年1月の一時期)。
1万円台の選択肢:セイコー5 SNKL41
1万円台のプアマンズグランドセイコーならSNKL41でしょうか。
ケースやラグ辺りの面の表現はかなりGS寄りです。
ブレスもシンプルな3連ではなく、中央コマのサイドにある
鏡面のアクセントも共通点の一つでしょう。
文字盤はバーインデックスにドルフィン針の組み合わせとなんとなくGS風。
パッっと見、地味めなセイコー5ながら
なかなか面白い時計です。
今ならこれ:SZSB011/012/013
いま、手頃に買えるプアマンズグランドセイコーはSZSB系になります。
ミネラルガラス風防に4R35ムーブメントと価格相応のスペックで
コスパ抜群とまでは言えませんが、
歴代のプアマンズGSと同様に
上品な雰囲気が感じられます。
本家GSと並べて見てもパッと見そっくり。
3万円台で選べる時計が少なくなった現在、
SZSB系は強力な選択肢になるでしょう(2022年11月時点)。
究極のプアマンズGSとは?
本家GSには
伝統的なデザイン理念「セイコースタイル」の表現や
究極の精度を求めたムーブメントが搭載されており、
多くの職人ワザが結集しています。
よって、
数万円の時計にGSの要素を入れるのは
高いハードルと言えます。
ただ筆者的には
GSの要素を程よく取り入れながらも
数万円台に抑えた時計こそ究極のプアマンズGSだと考えます。
この条件を満たすのは
7万円台で売っていた頃のSARX035や
ザラツ研磨が施されていると噂のSARX045くらいでしょうか。
他には、
6R15搭載かつサファイアガラス風防のモデルが
5万円前後ならコスパ良しと言えるでしょう。
2024年1月時点なら、
SARX039が価格下がってきて面白くなってきました。
一時期は9万くらいでしたからね。
反則ワザ?カスタムでGS風に
現在、カスタムの力で
本家の再現性を高めたプアマンズGSを
生み出せないか計画中です。
興味本位な取り組みなので
ぼちぼちアップしていきます。
究極のプアマンズGSとは?まとめ
当ブログが考える究極のプアマンズGSとは
GSの要素を取り入れた数万円台の時計と考えています。
滅多にありませんが、
そのような時計は良質で満足度が高く
長く使っていける相棒になるでしょう。