slgh005装着
【白樺モデルSLGH005】定価1,045,000円(税込)



・白樺モデルの購入を迷ってるんだけど、どんな人にオススメ?
・100万円って高額だけど、その価値はある?



今回は白樺モデルの購入を
本気で考えている人向けの内容です。



GSマニアである筆者の結論はこちら。

美しい時計が好きな人、
ムーブメントにこだわりたい人におすすめです。
100万円の価値は十分にアリ。




今回はGSマスターショップの
「スリーク新潟」さんで入念にチェックしてきました。



SLGH005「白樺」はどんな時計?

slgh005



3針の時計で100万円って超高い。。。
グランドセイコーってそういうブランドだっけ?


確かに、GSでも高額な方ですが、
最新技術が結集したハイエンドモデルなので
その価値は十分にあります。



実際、
ジュネーブ時計グランプリ(時計界のアカデミー賞)で
受賞するなど世界的にも注目されている1本。


どこがそんなにすごいの?


SLGH005の魅力をまとめました。

  • 魅力1:芸術的な美しさと機能美
  • 魅力2:最新の傑作ムーブメント



ここに共感できれば
SLGH005はかなりオススメ。



SLGH005の魅力1:芸術的な美しさと機能美

slgh005-文字盤
【針のデザイン】初代GSゆずりの太い時針、伸びやかな分針



GSといえば、
優れた外装クオリティーで有名ですが
SLGH005に関しては別格。


さらにGSの伝統的なデザイン文法を
再解釈して見出した機能美も特徴的です。

  • ポイント1:文字盤の芸術性と機能美
  • ポイント2:ムーブメントの仕上げと配置の美しさ


これらは次世代GSを
象徴するポイントとも言えるでしょう。

ポイント1:文字盤の芸術性と機能美

slgh005-針とインデックス
【インデックス】通常モデルよりも太く視認性が向上



まず、
白樺モデルの顔である文字盤。

  • リアルな木肌の表現
  • 力強いインデックスと針



白樺の繊細な表情は芸術の域。


型押し転写は、
1回で完了するモデルがある一方、白樺は7回必要。
その後も通常の2倍の手間をかけて、
クリア塗装や磨きを行ってます。


slgh005-シーマスター比較
【他社比較】文字盤の模様を損なわない印字


他社の文字盤では
プリント箇所を平たく形成してますが、
GSはクリアの上から印字する事で
繊細な模様を生かしています。



slgh005-インデックス針
【視認性の高さ】同幅の溝によって直線的な視覚効果


さらに時針とインデックスもリニューアル。
共に通常より太くし、中心に溝を入れることで
直線的な視認性を確保しています。


ポイント2:ムーブメントの仕上げと配置の美しさ

slgh005-9sa5ムーブメント
【薄型化】香箱やリバーサー等を同一階層に配置


SLGH005には最新ムーブメント9SA5を搭載。
通常のメカニカル(9S系)とは
全く異なる作り込みです。


薄型化にを実現したパーツ配置からは
優れた機能美を感じますし、
仕上げの美しさも素晴らしいところ。

  • 受けの面取り
  • ジュネーブ仕上げ
  • 立体的なルビー


工業的にできる最高レベルの仕上げだと感じます。



SLGH005の魅力2:最新の傑作ムーブメント

グランドセイコー9sa5
グランドセイコー公式HPより



9SA5のメカの特徴はこちら。

  • 10振動でパワーリザーブ80時間
  • 最新技術が満載


デザイン面と同じく、
見どころ満載です。

9SA5の特徴1:10振動でパワーリザーブ80時間

9sa5-9s85比較
【10振動 新旧比較】左:従来機で約55時間駆動 右:9SA5


最大の特徴は
80時間も動く10振動ハイビート機。
これは相当なインパクトです。


ふつう、持続時間と振動数は
トレードオフの関係。

デイトジャスト-シーマスター
【他社比較】左:Cal.3235(8振動, 約70h駆動) 右:Cal. 8500(7振動, 約60h駆動)



今の高級実用機は
8振動でギリ3日動けば良しとされる中、
9SA5は10振動だけど余裕で3日動くヤバいマシン。


これを薄く作り上げ、
工業的に量産する点がグランドセイコーの強みと言えます。

9SA5の特徴2:最新技術が満載

9sa5レビュー
【注目ポイント】裏蓋から垣間見える新技術


9SA5には新技術が盛り込まれています。
元々、10振動の中3針モデルは
業界全体を見てもグランドセイコーの独壇場。


その基幹キャリバーが9S85という位置付けです。
よって、9S85と比較することで進化した所がハッキリわかります。

9sa5-9s85比較





ざっくりまとめるとこんな感じです。

  • ツインバレル:動力源をパワーアップ
  • デュアルインパルス脱進機:動力の伝達効率を向上
  • 巻き上げひげ:安定的な高精度に寄与
  • フリースプラングテンプ:安定的な高精度に寄与



つまり、
パワーアップした動力源を無駄なく使うのが
80時間駆動のミソ。



他にも、
精度に有利な機構や瞬間日送り機能の採用なども含め、
大きく進化した作りになっています。



SLGH005の装着感:重めでも良好な着け心地

slgh005-sbgr251-厚み
【厚み比較】9S系の従来機(下)より裏蓋は薄め



ムーブメントの薄型化によって装着感は向上。
従来型のメカニカルは厚み13mm程度のものが多い中、
SLGH005はスリムにまとまっています。

  • 厚み:11.7mm
  • 径:40mm
  • 重さ:178g


slgh005装着
【サイズ感】腕回り16cmの筆者が試着



3針モデルにしては少し重めですが、
低重心化、一新されたブレス、ラグ形状のおかげで
マイルドに分散された印象です。


装着性のこだわりについて
デザイナーさんが語った動画が興味深いです。



実用機のあり方を熟考して生まれたSLGH005は
まさに「着けてる時に良い時計」そのものと感じます。


SLGH005の納期は?在庫売り切れ続く

slgh005青い秒針
【在庫不足】定価1,045,000円ながら売り切れ続出


SLGH005は
製造に手間がかかる事や
世界的にも人気がある事から
正規店では数ヶ月待ちの状態が続いています(2022年4月末時点)。



ただ、中古品は流通量が増えてきて
早く欲しい人、手頃に入手したい人には有効な選択肢かと。


SLGH005の総合評価:実用機最高峰

slgh005


SLGH005は名実ともに
実用機械式時計の最高峰と言えるでしょう。


白樺の圧倒的な美しさや
比類なき性能に魅力を感じる人に一度は触れてもらいたい、
そう思える時計です。