グランドセイコーのクオーツに興味があるけど
高い買い物だから一生使いたい。
寿命ってあるの?
維持費ってどれくらい?
そのような疑問について
GSクオーツに特化して
マニアブログの考えをお伝えします。
目次
グランドセイコー クオーツの寿命は?
最新ムーブメントなら
最低でも40年以上は使えると予想。
20~30代で購入しても
一生に近い期間使っていけるでしょう。
その理由を徹底解説していきます。
さらに、
GSクオーツを5本以上使ってきた
筆者の経験談も書いていますので
検討中の人はぜひ最後までご覧ください。
GSクオーツが長く使える理由
- GSのメンテ体制期間が長いから
- ムーブメントの現役期間が長いから
- ムーブメントの耐久性が高いから
この3つの理由から
グランドセイコーのクオーツは
かなり長く使えると考えています
理由1:GSのメンテナンス体制が長い
- 修理用パーツの保有期間が10年
- さらに長期間の修理体制を構築中
GSのホームページには
「補修用性能部品の保有期間は10年が基準」とあります。
これは、
ムーブメントが廃盤になっても10年くらいは修理対応OKという意味。
でも一生使いたい人にとって
廃盤から10年間では物足りないですよね。
そこで、GSでは長期間の修理体制を整えています。
具体的には10年経ってもパーツを処分せずに修理を受け付けるというもの。
ただし、在庫がなくなったら修理は不可能になります。
結局、ムーブメントがいつ廃盤になるかで
寿命は左右されると言えます。
理由2:ムーブメントの現役期間が長い
じゃあ、ムーブメントの廃盤はいつなの?
わかりません^^;
ただ、現役クオーツの販売年からザックリ予想してみました
ムーブメント | 発売日 | 主なモデル |
---|---|---|
9F61 | 1997年〜 | SBGX系 |
9F62 | 1997年〜 | SBGX系 |
9F82 | 1996年〜 | SBGV系 |
9F83 | 1993年〜 | SBGT系 |
9F85 | 2020年〜 | SBGP系 |
9F86 | 2018年〜 | SBGN系 |
例えば、
9F系ムーブメントの元祖「9F83」は
約30年のロングセラー。
もし、最新型の9F85が
30年現役で廃盤後10年のメンテ期間も考慮すると
最低でも40年は使えると予想できます。
いま構築中のメンテ体制によっては
さらに長く使えると考えられます。
最近リリースされた
9F85や9F86を搭載したモデルなら
かなり長く使えそうです。
9F85搭載モデルのレビューを見る!
>>グランドセイコー SBGP015を徹底レビュー!マニアブログの評価は?
9F86搭載モデルのレビューを見る!
>>グランドセイコーSBGN003を徹底レビュー!注目のGMTの評価は?
理由3:ムーブメントの耐久性が高い
GSのクオーツムーブメントは
耐衝撃性と耐久性もバツグンです。
堅牢な構造により
普通のクオーツ式ムーブメントの4倍の強度!
さらに
駆動部の潤滑油を長い間保てたり、高い耐磁性など
耐久性にこだわった作り込みもGSの大きな魅力。
長く付き合っていける相棒になりそうです。
グランドセイコー クオーツの維持費は?
クオーツ時計の維持費って何があるの?
主に「電池交換代」と「オーバーホール代」です。
依頼先はGSか修理店のどちらかになるでしょう。
グランドセイコーへの依頼費用
- 電池交換のみ:6,600円
- オーバーホール:41,800円
オーバーホール代って
クオーツなのにけっこう高くない?
GSのサービスには
分解清掃、電池代、外装研磨代が含まれ、
満足度を追求した内容になっています。
時計修理店などの外装研磨では
角が丸くなりGSらしさが損なわれるかもしれません。
グランドセイコーでは
高度な技術が必要なザラツ研磨も行うので
くっきりした稜線がよみがえります。
GS公式YouTubeでも
サービス内容が紹介されています。
【シュミレーション】メーカーメンテの費用合計
GSのトリセツによると、
電池の寿命は3年、
オーバーホールの推奨時期も3~4年です。
グランドセイコーに依頼する前提で、
きっちりメンテする場合と
ゆるめのパターンで費用を出してみました。
【GSに依頼】きっちりメンテする場合の費用
40年愛用する場合、
トリセツ通りに3年毎にオーバーホールしたら
合計で約56万円が目安です。
ただ、私の知る限り
クオーツ時計をきっちり3年で
オーバーホールしている人はかなり少数派に感じます。
<費用の算出方法>
41,800円÷3年≒13,900円/年
13,900円/年×40年≒約56万
【GSに依頼】ゆるくメンテする場合の費用
40年愛用する場合、
ゆるくメンテしたら
合計で約32万円が目安です。
ゆるくとは3年毎に
「電池交換だけ」と「オーバーホール」を繰り返すことを
想定しています。
クオーツ式は機械式よりも磨耗が少ないので
筆者的にはこれで十分だと考えています。
しかも、電池交換の時に
24項目を点検してもらえるので、
相談しながらメンテの時期を決めても良いでしょう。
<費用の算出方法>
(6,600円+41,800円)÷6年≒8,000円/年
8,000円/年×40年≒約32万円。
時計修理店への依頼費用
- 電池交換:2,000~5,000円程度/li>
- オーバーホール:25,000円以上
メーカー(GS)メンテより安いなら
修理店に依頼した方が良さそう
少しでも安く抑えたい人は
できるだけ修理店に依頼して、
電子部品の補修はGSに対応してもらうのはどうでしょうか。
【シュミレーション】時計修理店の費用合計
40年愛用する場合、
3年毎に「電池交換だけ」と「オーバーホール」を修理店に依頼すると
合計で約18万円が目安(最安値の場合)。
修理店に依頼する注意点としては、
技術力の差が出やすい事と、
電子部品の補修は難しい事です。
場合によってはGSに依頼する機会もありそうですね。
<費用の算出方法>
(2,000円+25,000円)÷6年=4,500円/年
4,500円/年×40年=18万円。
クオーツなのにオーバーホールが必要な理由
そもそも
クオーツ式でオーバーホールは必要なの?
針を動かしたり、
リューズ操作で歯車を使っているので必要です
クオーツ式も針を動かすのに
歯車をつかっているので
オイル切れや劣化が進みます。
そのまま放置すると
部品の摩耗が進んで寿命が縮むでしょう。
長く使うならオーバーホールは必須です。
一生使いなら機械式腕時計
先ほども書いたように、
最新のクオーツ式なら長く使えると予想できますが、
GSに電子回路のパーツがなくなれば修理は難しいでしょう。
スプリングドライブも同じ問題を抱えています。
一生使いなら
やはり機械式が有利です。
メーカーに補修パーツが無くなっても
専門の修理店で作成&修理しながら
ずっと付き合っていく楽しみ方ができます。
【追記】GSクオーツ5本以上使ってきた経験談
新旧さまざまなGSクオーツを使ってきて
中には12年目になる個体もありましたが、
精度の衰えや外装のヘタリは感じませんでした。
- SBGX065:9F62搭載
- SBGT237:9F83搭載
- SBGP015:9F85搭載
- SBGN003:9F86搭載
- SBGN013:9F86搭載
いずれも、
堅牢で美しい作り込みなので
「この先何十年も付き合っていけそうな時計ばかり」
というのが正直な感想です。
詳細はこちらからどうぞ。
>>GSクオーツ 記事一覧
GSクオーツの寿命と維持費まとめ
GSクオーツに寿命はありますが長く使えます。
最新ムーブメントを搭載したモデルなら
40年以上は使えると予想しました。
オーバーホールの依頼先や頻度にもよりますが
40年間の維持費は18〜56万円と算出しました。
長く使える時計なら
一生モノになり得るGSクオーツも強力な選択肢と言えそうです。