グランドセイコーSBGA073
スプリングドライブSBGA073


スプリングドライブといえば
グランドセイコーの中では高額なイメージ。


今回は、
「買った後に後悔したらどうしよう」
と思っている人向けの内容です。

  • 後悔しがちなポイント
  • 後悔を回避するポイント


これらを
具体的にわかりやすく解説していきます。


スプリングドライブの概要

9r65-GS透し模様
スプリングドライブのムーブメント9R65


本題に入る前に
スプリングドライブがどんなものか
知っておく必要があります。


なぜなら、
そこに後悔しやすいポイントが集中しているからです。


ざっくり言うと
機械式とクオーツ式の良いとこ取りしたもの。
ゼンマイの力を動力源にしているので電池が要らず、
クオーツ式の制御により機械式時計よりも遥かに高精度です。


詳細な説明は
この記事の趣旨から外れるので割愛します。

スプリングドライブの後悔

スプリングドライブ


非の打ち所が無いように思える
スプリングドライブですが弱点は存在します。


後悔したポイントやデメリットについて
レビューを集計したところ
「費用がかかる」「修理が難しい」の2点に集約されます。

  • 費用がかかる 56%
  • 修理が難しい 27%
  • その他 17%



これらを順番に見ていきましょう。

後悔ポイント1:スプリングドライブは費用がかかる

スプリングドライブ-sbga073


最も多い後悔が「費用」です。


ここで言う費用とは
購入費と維持費になります。


高級時計の価格と言えば
数十万円~数百万円、
オーバーホール代も数万円と
それなりに高いものです。


では
スプリングドライブはどうでしょうか?
具体的に見ていきましょう。

スプリングドライブの購入費

スプリングドライブを新品で買うと
エントリーモデルでも50~60万円程度です。
一例を載せておきます。

  • 中3針(SBGA299):約52万円
  • GMT(SBGE255):約72万円
  • クロノグラフGMT(SBGC223):約170万円


スプリングドライブの維持費

維持費=オーバーホールとして考えていきます。
スプリングドライブも機械式腕時計と同じように
3~4年毎にオーバーホールする必要があります。


スプリングドライブは
特殊な機構なので基本的に
オーバーホールはグランドセイコーに依頼します。
費用はこんな感じ。

  • 中3針(SBGA299):57,200円税込
  • GMT(SBGE255):57,200円税込
  • クロノグラフGMT(SBGC223):86,900円税込



スプリングドライブが寿命を迎えるまでに
合計でいくらかかるのかは、こちらで考察しています。
>>スプリングドライブは壊れて一生使えない?寿命を徹底考察!


例えば、
ベーシックなスプリングドライブ(Cal.9R65)なら
維持費の合計は約30万円と試算しています。

スプリングドライブは費用がかかる:まとめ

スプリングドライブの費用をまとめると以下のとおり。
購入費:50万円代~数百万円
オーバーホール費:57,200~86,900円/回 

費用面で後悔をしないために

このようにスプリングドライブは
合計でかなり高額になります。


予算的にも長く付き合えるか考えておきましょう。
厳しいと感じる場合は
他のモデルを検討するのもアリです。

  • メカニカルの場合
    • 購入費:40万円台~数百万
    • オーバーホール費:51,700円~61,600円/回
  • クオーツの場合
    • 購入費:25万~50万円台(一部除く)
    • オーバーホール費:39,600円/回



維持費は後々
ボディーブローのように効いてきますので
購入前に考えておきたいところです。


後悔ポイント2:スプリングドライブは修理が難しい

トライシンクロレギュレーター
スプリングドライブ9R65


次に多い後悔は修理が難しい点。
スプリングドライブを長く使いたいと考えている人には
気になるポイントです。


Q.もし、スプリングドライブが壊れたら?
A.グランドセイコーに修理を依頼するのが基本です。


特に精度調整しているところ(トライシンクロレギュレーター)は
特殊なパーツなので一般修理店では難しいでしょう。

グランドセイコーの修理体制

オーバーホール


不具合箇所の修理は
新しいパーツに交換することが多いと思います。


GSのホームページによるとパーツの保管期間は
生産終了から10年を目安とあります。


つまり、
搭載されているムーブメントの生産終了から
10年程度は盤石な体制と言えるでしょう。
仮に10年が過ぎても、
パーツの在庫があるうちは修理・メンテ対応するとGSにも確認済み。


裏を返せば
在庫がなくなればグランドセイコーでも
修理困難ということになります。


では、具体的にいつまで使えるか?
この記事で考察しています。
>>スプリングドライブは壊れて一生使えない?寿命を徹底考察!

修理面で後悔しないために

後悔しないために
スプリングドライブ以外の選択肢についても
簡単に知っておきましょう。


クオーツの場合も
スプリングドライブと同様に
ICの故障が懸念されますが
適切な使用・メンテを行う事で長年使うことは十分可能です。


また、スプリングドライブよりも
かなり手頃な価格なので
寿命を迎えても割り切りやすいと思います。


メカニカルの場合、
将来的に純正パーツが在庫切れなっても
パーツ作成を受け付けている修理店に
依頼することもできるでしょう。

プラスチック風防
1960年代のシーマスター(Cal.565)



アンティークウォッチは
その好例と言えます。
実際に筆者の手元にある1960年代の時計も
リペアされながら世代を越えて元気に動き続けています。


後悔ポイント3:その他

sbga073-sbgr251
左:スプリングドライブ、右:メカニカル


後悔理由のトップ2は
「費用」と「修理が難しい」でしたが、
その他にも
このようなレビューがあります。

  • 機械式とクオーツどっちつかず
  • ケースが厚め


機械式とクオーツどっちつかず

9r65山脈デザイン
スプリングドライブ9R65


スプリングドライブは
機械式とクオーツ式の両面性があるので
解釈も人それぞれ。


「高精度な機械式時計」でもあり
「電池不使用のクオーツ式時計」とも言えます。


どっちつかずさを悔やむ流れは
こんな感じでしょうか?


勢いでスプリングドライブを購入

しばらく使って冷静に考える

精度重視ならクオーツ、長年使うなら機械式でよかったかも


買う前にスプリングドライブ、クオーツ、機械式
3つの特徴をしっかり理解しておけば
後悔も少ないでしょう。

ケースが厚め

スプリングドライブ
スプリングドライブ(SBGA073):ケース厚み約12mm


通常のスプリングドライブはケースが厚めです。


例えば
9R65搭載モデルの多くは
厚みが12mm程度あります。


一般的に自動巻の時計は
ローターやゼンマイの巻き上げ機構があるので
厚みが出やすいです。
薄め好きな人は、手巻き(Cal.9R02)かクオーツ式がおすすめ。
>>グランドセイコーSBGT237をマニアブログがレビュー!ビジネス最強モデル


クオーツの場合、
薄いものだと厚み1cm以下のものもあります。

ケース ザラツ研磨
クオーツ式(SBGT237):ケース厚み9.9mm



ちなみに
GSの機械式ムーブメントの9S系も
自動巻タイプは厚めで
13mmを超えるものも多いです(一部除く)。

ケースザラツ研磨
メカニカル(SBGR251):ケース厚み13.3mm



ただ、厚みが悪かと言えば
そうとも言い切れません。
実用時計としての耐久性を考慮すると
むしろ安心設計とも言えます。

スプリングドライブの後悔:まとめ

スプリングドライブの
主な後悔ポイントはこの2つ。


・費用がかかる
・修理が難しい


費用を抑えられるクオーツや
修理面で有利なメカニカルもしっかり検討してから
スプリングドライブと付き合ってみてはいかがでしょうか。