
「グランドセイコー」=「真面目」
というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?
今回紹介するSBGT237も
「おとなしいキャラ」
というのが筆者の第一印象でした。
ですが、
実際に使っているうちに
SBGT237の底力を知ることになります。
全世代の人にオススメできる一本です。
目次
SBGT237の概要

グランドセイコーは主に4つのコレクションがあって
SBGT237は「ヘリテージコレクション」の
クォーツ時計(電池で動く時計)になります。
普通のクォーツ時計は
1ヶ月に数秒~数十秒ズレるとされていますが、
GSの「9F系ムーブメント」は
1年で±10秒と驚異的な精度を誇ります。
外観については
GSのこだわりが詰まったデザインと
職人技による美しく洗練された
外装仕上げが施されています。
カラー:SBGT235は銀 SBGT237は黒 SBGT238は金

SBGT237はブラックですが
他にも2種類のカラーあります。
サイズと重さ
- ケース径:37mm
- ケース厚:9.9mm
- 重量:126g
最近のGSでは40mm以上のモデルが増えているので
手首が細い人や小ぶりな時計が好みの人には貴重な選択肢の一つ。
37mmと40mmではサイズ感も印象も変わってきます。

手首周り16cmの筆者の場合、
40mm径だと若干大きく見えますが
37mm径はジャストサイズです。
スリムなSBGT237は
装着感が良く、袖口との干渉も少なめです。
SBGT237の魅力1:伝統的なデザイン

実物を見ると
キラキラした美しさを感じると思います。
これはグランドセイコーのデザイン理念
「セイコースタイル」を忠実に守っているからこそ。
全9つのデザイン要素を全て満たしており、
GSの伝統とこだわりの塊とも言えます。
SBGT237の魅力2:デイデイト表示

現在グランドセイコーのラインナップで
曜日表示があるのは
SBGTという型番のもので、
9F83ムーブメントを搭載したものになります。
カレンダーは英語と日本語の2種類があり
好みに合わせて使い分けることができます。
英語は3文字表記ですが
漢字は1文字で見やすいので視認性に優れています。
ちょっとマニアックな話になりますが
9F系ムーブメントのGSクォーツは
1993年にSBGT001(9F83)が初めて登場して以来、
SBGV系(9F82)やSBGX系(9F61, 62)などが派生しました。
つまり、SBGT系は9Fクォーツの元祖かつ基幹モデルと言えます。
SBGT237の魅力3:サファイアガラス

基本的にグランドセイコーの風防は
サファイアガラスですが、
モデルによって形状が異なっています。
GSの場合は主にこの2種類です。
- フラット型
- デュアルカーブ型(ダブルドーム型)
風防の材質やコーティングなど
基本的なことはこちらの記事でまとめています
【セイコー5 カスタム】ガラス種類とサファイア風防の選び方を徹底解説!
SBGT237はシンプルなフラット型で
時計の厚みを抑えられたり、
様々な角度から覗いても
歪みが少ない等のメリットがあります。
ビジネス最強の時計に
相性が良い組み合わせと言えるでしょう。
SBGT237の魅力4:手首に沿うラグ形状

実用時計なら着け心地は大事です。
横から見るとラグの辺り(本体とベルトの接続部分)が
手首に沿うようにカーブした形状なのが
わかるでしょうか。
丁寧に仕上げられたブレスバンドも相まって
ナチュラルな装着感。
ずっと着けていたいと思える時計です。
SBGT237の魅力5:リューズや純正ブレス

見落としがちな
細かいところも丁寧に作り込まれています。
まずはリューズ。
「GS」と彫られていますが
モデルによって仕上げや表現が異なります。
SBGT237は少し凝った作りですが
同じヘリテージコレクションのSBGR251はシンプルです。

次は純正ブレス。
入念に研磨されていたり、
ネジ式のブレスを採用するなど、
長く愛用していく事を想定した作りになっています。
以前、10万円クラスの「セイコー プレザージュ」を
高評価レビューしましたが、GSはその上をいくイメージです。
>> セイコーSARX035をマニアブログがレビュー!革ベルト交換が超おすすめ
SBGT237の魅力6:文字盤と針

真っ黒な文字盤と
針・インデックスのシルバーの
コントラストによって視認性バツグンです。
スタンダードなGSの黒文字盤にも
サンレイ仕上げのものもありますが
SGBT237は反射を抑えた、
深みのあるブラックが特徴的です。
針とインデックスの研磨はマット気味で
光沢感が抑えられています。
モデルによってはポリッシュされて鏡面に近いものもありますが
SBGT237のキャラや文字盤との
バランスを考えての事だと思います。
SBGT237の気になるところ
気になるところというよりも、
SBGT237を購入する前に
知っておいた方が良い内容になります。
SBGT237 気になるところ1:目立たない

高級時計オーラやボリューム感を求める場合は
SBGT237はマッチしないと思います。
実際に使用してきて
この時計がGSであることを誰も気づきませんでした。
ただ、ビジネスでは
目立つ高級時計が好ましくない場面もあるので
これは利点の一つとも言えます。
ちなみに他のGSや
40mm径のプレザージュを着けている時は
「良い時計してるじゃん」
「その時計高いの?」
など、たまに声をかけられます。
やはり、サイズが大きいほど人の目に止まりますし
ドーム風防や厚いケースなどボリューム感があると
高級そうに見える傾向があるようです。
SBGT237 気になるところ2:一生は難しい?

一般的にメカニカルウォッチの場合、
純正パーツを入手できなくても
修理工房で作成できるので
世代を超えて長く使えるとされています。
一方でSBGT237のようなクォーツ時計は
内部のICチップが故障した場合、
純正品が入手できなければ修理は困難となります。
もし、一生使うなら機械式腕時計も
選択肢に入ってくるかと思います。
SBGT237レビューまとめ
SBGT237のキャラを一言で表すとこんな感じ。
若い人、ベテラン世代、時計好きの人など
いろんな人におすすめできます。
気になる人はレンタルもアリです。

