SKX-SRPD1


長年ファンに愛されてきた
「SKX007:ブラックボーイ」や「SKX009:ネイビーボーイ」などの
ボーイシリーズが廃盤となり
新生セイコー5スポーツのSRPD(国内では型番SBSAとして展開)シリーズが
後継機種ではないかとウワサになっています。


確かにボーイシリーズとSRPDシリーズは見た目がそっくり。
デザインが少し違うだけで他は同じ?
なんて疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。


正直、ボーイシリーズ2機とSRPDシリーズを6機所有していた筆者ですら
最初は何が違うのかピンときませんでした。


そこで今回は
マニアックな視点からボーイとSRPDを徹底的に比較していきます。
そしてSRPDが後継機種なのかの真偽についても解説します。


ボーイとSRPDを徹底比較:概要


今回は3つのポイントでボーイとSRPDを比較しました。

  • 機能性を比較
  • デザインを比較
  • 価格を比較


結論を言うと、
この2つは似て非なる時計です。


一言で表すなら
「ボーイは本格ダイバーズで、SRPDは万人ウケする時計」でしょうか。
それでは具体的に見ていきましょう。

ボーイとSRPDを徹底比較:機能性

防水機能について

さっそくですが、防水機能は全く異なっています。

  • ボーイシリーズ:200m防水
  • SRPDシリーズ:100m防水


まず注目したいのがケースの作りです。
リューズを見てみましょう。



<リューズの作り>
  • ボーイシリーズ:ねじ込みリューズ
  • SRPDシリーズ:普通のリューズ
SKX-SRPD-リューズ比較
(左)SKX009、(右)SRPD55


ボーイのリューズはねじ込みタイプなので
SRPDよりも防水性が有利です。


次に裏蓋を見て見ましょう。

<裏蓋の作り>
  • SRPDシリーズ:金属とガラス
  • ボーイシリーズ:金属のみ
SKX-SRPD-裏蓋比較
(左)SKX009、(右)SRPD55


SRPDのウラ蓋はシースルーバックで
中のムーブメントを見ることができます。


ボーイシリーズは防水性を優先させるために
金属製の裏蓋を使っています。
セイコーダイバーズの伝統的な
波のメダリオンが特徴的。

ムーブメント機能について

4R36
SRPDシリーズの4R36ムーブメント


ちょっとマニアックですが
機械式時計の心臓部とも言えるムーブメントの機能を比較します。

  • ボーイシリーズ:7S36(自動巻き)
  • SRPDシリーズ:4R36(自動巻き+手巻き機能あり+ハック機能あり)


結論を言えばSRPDの方が良いムーブメントを搭載しています。


ボーイはゼンマイの巻上げが自動巻のみですが、
SRPDは手巻きができて秒針の動きを止めるハック機能がついています。
ちなみに精度は両者ともに日差+45秒~-35秒ですので差はありません。

ベルト交換が簡単になる工夫

SKX-SRPD-ケース比較
(上)SKX009、(下)SRPD55


SRPDのケースを横から見ると小さな穴があります。
この穴に細い棒を入れて押し込むと
ベルトと本体を固定しているバネ棒が簡単に外せます。


一方でボーイの側面には穴がないので
ベルト交換の時は「バネ棒外し」と言う工具が必要です。
慣れていないと少し時間かかるかもしれませんが、
難しくないので自分でやる人も多いです。


ボーイとSRPDを徹底比較:デザイン


次にボーイとSRPDのデザインの主な違いを
3つ説明していきます。

  • 文字盤のデザイン : SRPDは立体的、ボーイは平面的
  • 純正ベルト : SRPDは5種類、ボーイは2種類
  • サイズ : SRPDとボーイは同じサイズ

文字盤のデザイン

SKX-SRPD-文字盤比較


SRPDの文字盤はインデックスの作りが立体的です。
一方、ボーイのインデックスは塗料で塗っただけの平面的な印象です。


デザインは2つとも良く似ています。
パッと見た感じは
SRPDには新生セイコー5のロゴ付きで
ボーイは200m防水表記がオレンジ色でアクセントになっています。

純正ベルトを比較

skx009純正ブレス
SKX009純正ブレスバンド


ボーイの純正ベルトは2つです。

  • ステンレス5連続ブレス
  • ウレタンベルト


SRPDの純正ベルトは5種類あり、
時計によって使われているベルトが異なります。

  • ステンレス3連ブレス(中留ワンプッシュ三つ折れ方式)
  • ステンレスメッシュベルト(中留スライド方式)
  • シリコンベルト
  • ナイロンベルト
  • 牛皮革とシリコン組合せタイプのベルト


ちなみに両モデルともブレスバンドが人気ですが
作り込みは大きく違います。


SRPD純正ブレスの特徴は3連ブレスで程よい重みがありますが、
ボーイ純正ベルトは5連のジュビリーブレスでかなり軽いです。
筆者的にはボーイの純正ブレスはちょっと安っぽく感じます。


その理由は2つあります。
1つ目はブレスの留め具の作りが簡易的
2つ目は全体的に頼りない感じがする


腕から外すとき、
SRPD純正ブレスはプッシュボタンがついてるので簡単に外せますが
留め具に指先を入れて引っ張る必要があります。
また、軽いことはメリットとも考えることができますが、
実際に触れると華奢な感じがします。


もし気になるなら
社外品で有名な「タイコノート」のジュビリーブレスに交換することで
重厚感と上質感を大幅にアップさせることができます。

サイズを比較

SKX-SRPD-サイズ比較


結論を言うとSRPDとボーイは同じサイズです。
所有しているSRPD55とSKX009を測定した結果です。

  • 直径 42mm
  • 縦 45mm
  • 厚み 13mm
  • ラグ幅 22mm


ケースの形もほとんど同じなので、
腕につけた感じは差がないと言えるでしょう。


ボーイとSRPDを徹底比較:価格

SKX-SRPD比較3


2020年9月時点の最安値帯で比べています。

<SKX007>
  • ブレスバンド付き →4万円台前半
  • ウレタンバンド付き →3万円台後半


<SKX009>
  • ブレスバンド付き →3万円台前半
  • ウレタンバンド付き →2万円台後半


<SRPDシリーズ>
  • ナイロンベルトやシリコンベルト付 →2万円台前半から
  • ステンレスベルト →2万円台後半から


ボーイについては
2018年頃までは1万円台でSKX007のブレスバンド付きの
モデルが買えていたので最近はかなり高騰しています。


SRPDについては
4Rムーブが載って2万円台前半なのでお買い得に感じます。
ですがSRPDは限定品やスタンダード品によって価格が大きく違いますし
ナイロンベルトかブレスによっても価格が異なりますので、
場合によっては4万円台の時計もあります。

ボーイとSRPDを徹底比較:SRPDは後継機種?

SKX-SRPD比較2


記事のはじめにも書いたように
ボーイのあとはSRPDが継ぐとのウワサがありますが、
結論を言ってしまうとSRPDは後継機種ではありません。


理由についてはこれまでに書いた通り、
ボーイはダイバーズウォッチですが
SRPDは違うコンセプトで作られています。
セイコー関係者にも確認したところ、
同様の回答が得られました。


この記事は2020年9月に書いていますが、
この時点でボーイシリーズの生産が終了していて
在庫販売となっているとのことです。


と言うことは
今後は新品の流通量は大幅に減り
価格がさらに上がるかもしれません。
すでに値上がり気味ですが
気になっている人はまだ入手できるうちに
買っておいた方がベターかと。

ボーイとSRPDを徹底比較:まとめ


この記事を振り返ると
「ボーイは本格ダイバーズで、SRPDは万人ウケする時計」です。


それぞれの特徴を以下にまとめたので
好みや用途に合わせて選ぶと良いでしょう。

ボーイシリーズ(SKX007、SKX009)の特徴
  • 防水性が優れている(200m防水)
  • 新品価格は2万円台後半から


SRPDシリーズ(新生セイコー5)の特徴
  • ムーブメントが優れている(4R36使用)
  • 種類が豊富
  • 新品価格は2万円台前半から