セイコー5のカスタムウォッチである
FFF(フィフティファイブファゾムス)を
ご存知でしょうか?
・FFFって何?
・FFFのカスタム例が知りたい
・どこで入手できるの
そのような疑問を解決していきます。
ちなみに筆者は
計70本以上のFFFカスタムをしてきましたが
経験上、知っておいた方が良い内容も
盛り込んでいるので最後までどうぞ。
目次
1. ブランパンのフィフティファゾムスはどんな時計
FFF(フィフティファイブファゾムス)って何?
FFFとはセイコー5を
ブランパンの「フィフティファゾムス」に
オマージュした時計の事です。
ブランパンといえば、
ダイバーズウォッチの元祖を生んだ超名門ブランド。
ダイバーズの特徴的な機能は
1953年に発売された「フィフティファゾムス」が
ルーツと言われています。
注)ファゾムスとは水深の単位
- 高い防水性能
- 回転ベゼル
- 高い視認性を確保したデザイン
当時、スキューバ潜水の限界は50ファゾムス(=約90m)。
モデル名にするくらい画期的なダイバーズだった事が想像できます。
2. FFFカスタムの基本:FFFはどんな時計
FFF(FIFTY FIVE Fathoms)というネーミングは
本家の「FIFTY Fathoms(フィフティファゾムス)」と、
セイコー5の「FIVE(ファイブ)」が掛け合わさったのが由来です。
文字盤の中央部の「FIFTY FIVE Fathoms」は
全FFFシリーズに書かれており、シンボルになっています。
ベースウォッチのセイコー5は
コスパ抜群の本格メカニカルウォッチで
日常生活でガシガシ使える時計です。
こちらの記事でマニアの視点からセイコー5の魅力をご紹介しています。
>>セイコー5はコスパ最強!ハマると沼 マニアが教える7つの魅力
本家ファゾムスは100万円以上するものも多いですが、
セイコー5のFFFは3~5万円なので
遠慮なく普段使いできるメリットがあります
3. FFFカスタムの基本:パーツ選びのポイント
正直、FFFのパーツは種類が多くて
選ぶときにあれこれ悩みます。
筆者のオススメは
この3つの順序を守る事です。
- 文字盤のタイプを決める
- 針を決める
- ベゼルインサートを決める
時計の顔とも言える文字盤を先に決めることで
相性の良い針やベゼルインサートを選びやすくなります。
パーツの種類を順番に見ていきましょう。
パーツ選びのポイント1:文字盤
便宜上、FFF文字盤の種類を
「モダン系」と「ビンテージ系」
2つに分けて説明していきます。
文字盤選びその1.モダン系
モダン系の特徴はコチラ!
- 「3」「6」「9」「12」はアラビア数字のインデックス
- 日付窓は4時と5時の間
FFFといえば
モダン系ブラック文字盤が1番人気。
他には青、シルバーを選べますが視認性なら黒系が有利です。
文字盤選びその2.ビンテージ系
ビンテージ系の特徴はコチラ!
- 数字なしのインデックス
- 派生型が複数
この数年で
「ミルスペック」「オーシャンコミットメント」「バラクーダ」等、
派生型が増えており、注目したいカスタムの一つです。
パーツ選びのポイント2:針
FFFの針は主に
「基本型」「モダン型」「ビンテージ型」の
3つになります。
針選びその1.基本型
FFFカスタムで最もポピュラーな針です。
先端が細くシャープになっているのが特徴で、
本家ファゾムスの伝統的なデザインになっています。
秒針の先端の赤い塗装が絶妙なアクセントになっていて、
黒文字盤によく映えます。
ちなみに赤い塗装が無いタイプもありますので、
落ち着いた雰囲気が好きな人はそちらがオススメです。
針選びその2.モダン型
現行型のファゾムスで見られる形状です
鏡面仕上げや立体感が相まって
洗練された雰囲気があります。
針選びその3.ビンテージ型
この針は初代の本家フィフティファゾムスで
採用された形状を再現しており、
シンプルながらビンテージ味の強い針です。
オールドファゾムスの雰囲気を目指すなら、
この針一択になるかと思います。
パーツ選びのポイント3:ベゼルインサート
FFFのベゼルインサートは主に
「フラット型」「ドーム型」の2つになります。
ベゼル選びその1.フラット型
上の写真はフラットタイプのベゼルインサートです。
本家と同様に12時の位置に、ひし形のトレードマークがあり、
目盛りやアラビア数字はやや黄緑がかった蛍光塗料で印字されています。
1950~60年代の初期のフィフティファゾムスを
オマージュしたデザインなので
ビンテージタイプのFFF文字盤と組み合わせるのがオススメです。
また、インサートの表面は厚さ数ミリのガラス層で覆われており、
よくあるアルミ製のモノよりも質感に優れていて高級感があります。
ベゼル選びその2.ドーム型
上の写真のベゼルインサートはセラミック製で
表面がふっくらとしたドーム形状になっています。
全体的に艶やかで上質感があり、
一番人気のベゼルインサートです。
蛍光塗料の種類によって印字の色味が変わるので
パーツ手配前にご注意を。
特にこだわりが無ければスーパールミノバC1が無難でしょう。
パーツ選びのポイント4:オプション
オプション選びその1.風防
FFFに限らず、セイコー5のカスタムでは
サファイアガラスにも交換できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください
>>【セイコー5 カスタム】ガラス種類とサファイア風防の選び方を徹底解説!
オプション選びその2.ベゼル
ベゼルもセイコー5のカスタムの1つです。
FFFに合うのはコインエッジベゼルで
クラシカルな雰囲気が味わえます。
4. FFFカスタムの基本:入手方法
FFFのカスタムウォッチは
セイコーから販売されていないので
主にこの3つの方法で入手することになります。
- 時計店にカスタムを依頼する
- フリマ・オークションサイトで入手
- 自分でカスタムする
時計店の場合は、
安心して任せられますが、
対応してくれるお店が少なく金額も高め。
フリマ・オークションサイトなどは
アマチュア品や中古品が多く、
不安要素もありますが安めです。
自分でカスタムする場合、
色んな工具を揃える必要がある上、
慣れてないと時計が傷だらけになったり、壊れる可能性も。。。
FFFカスタムの基本:まとめ
FFFとは
元祖ダイバーズ「フィフティファゾムス」風のカスタム時計で
パーツの種類が豊富にある事を紹介してきました。
当ブログでも
カスタムのご相談を承っていますので
遠慮なくお問い合わせください。