ダイバーズウォッチといえば
ロレックスのサブマリーナー
オメガのシーマスターとか
いろいろあるけど
グランドセイコーを選ぶ理由は何?
こんな疑問に対して
GSマニアの考えはこの3つ。
- 理由1. 精度の高さ
- 理由2. 防水技術への信頼性
- 理由3. 仕上げの美しさ
これらが全て高い次元で備わっているところに
GSを選ぶ理由があると考えています。
今回は
グランドセイコーの代表的なダイバーズ「SBGA031(現 SBGA231)」を
カリトケから借りて、実機レビューも交えて徹底解説していきます。
目次
ダイバーズウォッチとは?
ダイバーズウォッチとは
スキューバダイビングや
深海での潜水作業で安心して使えるように
きびしい基準をクリアした時計のことです。
潜水レベルによってこの2つに分かれます。
- 空気潜水用:100~200m
- 飽和潜水用:300m~
ダイバーズウォッチを名乗るには
JIS, ISO規格やそれに準じた自社基準で定めた特性を
クリアする必要があります。
- 判読性
- 耐磁性
- 耐衝撃性
- 耐塩水性
- 水中作動性
- 耐外力性
- 耐熱衝撃性
- 加圧防水性及び強度
- 耐浸せき性
- 耐ヘリウムガス性(飽和潜水用途のみ)
これらは各ブランドの
技術や特徴が垣間見えるポイントでもあります。
ちなみに
カジュアル時計のような
ダイバーズ風の◯◯気圧(bar)防水時計といったものは
多少の防水性はあっても、
潜水には使えないと考えた方が良いでしょう。
グランドセイコー ダイバーズの概要
グランドセイコーのホームページに載ってるダイバーズウォッチは
全部で5つです(2021年9月時点)
SBGX335 | SBGX337 | SBGA229 | SBGA231 | SBGH255 |
200m 空気潜水 | 200m 空気潜水 | 200m 空気潜水 | 200m 空気潜水 | 600m 飽和潜水 |
クオーツ | クオーツ | スプリング ドライブ | スプリング ドライブ | メカニカル |
GSに限らず、セイコーでは
裏蓋に下記のようなダイバーズウォッチの証が表記されています。
空気潜水なら「Air Diver’s ◯m」
飽和潜水なら「He-gas Diver’s ◯m」
さらに、セイコーの飽和潜水時計には
文字盤に「PROFESSIONAL」の表記があって
空気潜水と差別化されています。
GSダイバーズを選ぶ理由1:精度の高さ
潜水現場では
ムーブメントへの信頼性が一段と求められます。
グランドセイコーには3種類のムーブメントがあって
それぞれが極めて高い水準にあります。
- クオーツ:±10秒/年
- メカニカル:+5秒/日~-3秒/日
- スプリングドライブ:±15秒/月
ちなみに筆者も
これまで新旧さまざまなGSを実用レビューしてきましたが
ほとんどが公称の携帯精度通りで、
まともなメンテを受けずに荒く使われてきたGSでさえ
実用精度を保っていたくらいです。
GSダイバーズは過酷な潜水業務でも
スペックを十分に発揮できるように
優れた外装技術が用いられています。
GSダイバーズを選ぶ理由2:防水技術への信頼性
セイコーは1965年に国産初の
ダイバーズウォッチをリリースして以来、
世界中の潜水現場や探索などで広く使われてきました。
- JAMSTEC(海洋研究開発機構)
- PADI(世界的ダイビング教育機関)
- フランス コメックス(世界的潜水会社)
- 海上自衛隊
- 米国海軍
- 南極観測越冬隊
- 著名冒険家 など
セイコーが培ってきた技術が
GSのダイバーズにも用いられている事から
信頼性は非常に高いと言えるでしょう。
GSダイバーズを選ぶ理由3:仕上げの美しさ
グランドセイコーといえば
細部の美しい仕上げも得意分野。
GSダイバーズは
繊細さと無骨さを併せ持ったデザインが魅力的です
もし、実物を見る機会があれば
この3つの仕上げに注目するのがオススメです。
- インデックス
- 針
- ケース
順番に見ていきましょう。
インデックス
ポイントは
・インデックスの美しい面取り
・白い蛍光塗料の緻密さ
高級機の気品と高い視認性を
兼ね備えているところにGSらしさを感じます。
時針・分針・秒針
ポイントは
・GSダイバーズの象徴的な時針
・セイコーダイバーズの伝統的な形状の針
太く堂々とした針はセイコーの「サードダイバー」に似ていますが
GS版は重厚な存在感と高い視認性が確保されています。
細部の仕上げも素晴らしく、
グランドセイコーにふさわしい針と言えるでしょう。
ケース
ポイントは
・くっきりとした稜線
グランドセイコーの研磨は数十工程ありますが
中でもザラツ研磨という下地処理技術が有名です。
これによってGSらしい角がくっきりした稜線と
歪みが少ないケースに作り上げられます。
GSダイバーズ評価&レビュー
実際にGSの初代ダイバーズ「SBGA031(現SBGA231)」を
使ってきた率直な感想こちら。
- ブライトチタンの軽量感
- 所有欲をみたす満足感
- 実用性重視ならプロスペックス
ブライトチタンの軽量感
本格ダイバーズなので重そうに見えますが
想像以上に軽く感じます。
ブライトチタンを使うことで
スタンダードなGSメカニカルと同じような重量になっています。
加工が難しいチタン合金でも妥協なく仕上げられています。
所有欲をみたす満足感
高級時計の繊細な仕上げとプロツール感が
満足感に直結します。
耐衝撃性に優れた堅牢なケースや
ウェットスーツの上からでもバンド調整できるアジャスター付きバンドなど
セイコーダイバーズの機能がしっかり引き継がれています。
繊細さとプロ仕様を兼ね備えたタフなGSです。
実用性重視ならプロスペックス
GSのダイバーズはやはり高額になるので
価格や実用性のバランスを考えると
王道のプロスペックスも強力な選択肢になります。
モデルによっては
上位ムーブメントが搭載されていたり
GSと共通の仕上げ技術が使われているなど、
こちらも魅力が多いダイバーズです。
GSダイバーズを選ぶ理由:まとめ
GSダイバーズを選ぶ理由をまとめると3つ。
- 理由1. 精度の高さ
- 理由2. 防水技術への信頼性
- 理由3. 仕上げの美しさ
長年のセイコーの防水技術と
GSクオリティーが融合した時計と言えるでしょう。
全方位でハイレベルなダイバーズを探している人におすすめです。
気になる人はレンタルという手も。