mscoopとデイトジャスト
ロレックス:デイトジャスト36mmシルバー(Ref. 126200)



・デイトジャストに興味ある
・相場が上がっているけど買う価値は?



グランドセイコーを中心に
様々な実用時計をレビューしてきた筆者の結論はこちら。


・実用高級機のベンチマークは伊達じゃない
・100万円でも適正価格と思える
・定価で買えたらコスパ◎




理由はシンプル。
「精度」と「外装」がエグいから。



今回は、
ロレックスのブランド性とか資産性を抜きに、
現行型デイトジャストの実力に絞って考察していきます。




デイトジャストの概要

デイトジャストロレックス




まず、この2点は押さえておきたいところ。

  • 業界屈指のマニュファクチュール
  • デイトジャストはロレックス王道モデル



サクッと見ていきましょう。

ロレッックスは業界屈指のマニュファクチュール

デイトジャストインデックス



高級時計ブランドはたくさんありますが、
歴史的にマニュファクチュール(自社一貫製造)を
維持しているメーカーは限定的。


実用時計レンジではさらに限られ、
ロレックスやグランドセイコーが代表格と言えるでしょう。
両社に共通するのは
全体の完成度を極限まで上げているコト。


細かい話はメディアでも散々、
紹介されているので割愛します。


デイトジャストはロレックス王道モデル

デイトジャスト夜光塗料
夜光塗料:デイトジャスト(Ref. 126200)



デイトジャストと言えば
1945年にロレックス3大発明を集約させて以来、
実用機のベンチマークであり続けてきたことは有名。

  • オイスター:堅牢な防水ケース
  • パーペチュアル:高効率な自動巻機構
  • デイトジャスト:0時で瞬時に切り替わる日付



他にも、モデルチェンジの度に
「耐久性」「精度」「質感」を
ブラッシュアップさせてきました。


ロレックスの中で「伝統的+王道」という
言葉が最もふさわしいのは
デイトジャストだと筆者は考えています。


デイトジャストのサイズと重さ

126200デイトジャスト
手首周り16cmの筆者が着用:36mm径はジャストなサイズ感



今回紹介する
デイトジャスト36mm(Ref. 126200)のサイズ等はこちら。

  • 厚み:12mm
  • ケース径:36mm
  • 重さ:118g
  • 材質:オイスタースチール(SUS 904L)




ケース径 40mm未満の時計が減っている中、
細腕の人にとって
デイトジャスト36mmは貴重な選択肢。


厚みや重量は中3針自動巻機の中では
標準的な範囲かと思います。


実用機最強:デイトジャスト36mm

ロレックスデイトジャスト


結論、ムーブメントと外装の完成度が実用機最強




主な魅力はこちら。

  • 魅力1:高精度かつ抜群の安定感
  • 魅力2:剛性と質感が他を圧倒



他にも、
文字盤の美しさやリューズ操作の重厚感など
全体的に抜かりない作り込みは健在です。


デイトジャスト魅力1:高精度かつ抜群の安定感

デイトジャスト36mm


時計の精度はムーブメントの性能に左右されます。
現行のデイトジャストにはCal.3235が搭載されており、
その実力をテストしました。


※手元の個体の限定的なテストにつき、参考程度とお考えください


Cal.3235 スペック比較:精度はライバルより有利



カタログ値では
ライバルよりも精度が有利。


課題だったパワーリザーブも
業界トレンドの約3日間まで向上しており、
実用機として求められるスペックはクリア。



Cal.3235 精度テスト1:安定的な高精度



手元の個体をテストした結果、
カタログ値を十分満たしています。


最大姿勢差が2秒と非常に安定的で、
6姿勢でマイナス側のズレが無い事も好ましい点。


Cal.3235 精度テスト2:高い携帯精度

126200-着用
日常使用での携帯精度:今回の個体は+1秒/日未満



携帯精度は
1日13時間ほど日常使用して+1秒/日未満(3日間で+2秒)。
機械式腕時計でこの精度はかなりスゴいです。


「8振動でこの精度と安定感、
10振動以上の存在意義が・・・」
と、つい思うほど。


一言で言って
Cal. 3235は実用機最高峰の精度です。


デイトジャスト魅力2:剛性と質感が他を圧倒

datejust-126200



デイトジャストって
控えめな見た目だけど、実際はかなり重厚。
このギャップにやられる人、多いと思います。



ポイントはこの2つ。

  • スベスベ滑らかな手触り
  • ずしっと密度を感じる剛性感



ライバルと比較しても
一歩リードしていると感じます。

外装レビュー1:スベスベ滑らかな手触り

datejust-bracelet
3連ブレスレット:中央のコマは滑らかにポリッシュ



質感といえばグランドセイコーも一級品ながら
それとは違うロレックス特有のものを感じます。
仕上げ以外にも、
材質(SUS 904L)の差が出ているかもしれません。


外装レビュー2:ずしっと密度を感じる剛性感

オメガvsロレックスvsGS
上:GSのヘリテージコレクション 中:デイトジャスト 下:オメガのアクアテラ



3連ブレスレットは
ライバルよりもコマの遊びが少なく剛性感は高めな印象。



デイトジャスト 弓かん
ケース本体と弓かんの間に隙間なし



弓かんと本体が超みっちりハマって
グラつかないのが特徴的です。


当たり前に思うかもしれませんが、
高度な技術が必要な所で
ほとんどのライバルはココが甘め。



気になるところ:装着感

datejust-backle



アラ探しをしても出てこないのが
デイトジャストらしいところ。


強いて挙げるなら装着感です。
個人的に着けた時の心地良さならGS。

バックル比較
左:グランドセイコー 右:デイトジャスト



バックルの中板やラグの形状、
直接触れる部分の作り込みは
グランドセイコーが上手と感じます。


ただ、
ロレックスのイージーリンク(5mm程度のバンド調整機能)は便利。
ゆったり着けたい時など気分に合わせられるので重宝します。



最終評価:デイトジャストは買い

ロレックスデイトジャスト


「安定的な高精度」と「外装の完成度」より
100万円でもおかしくない時計です。
定価の約80万円で買えたらコスパ◎。



入門機として選ぶ人も多いようですが
「上がり時計」の資質も十分に持ち合わせていると感じます。



気になる人はレンタルという手も。


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